番外編 三宅島&御蔵島へ(その2)
御蔵島作業 平成29年7月12日
(その1と同様、写真大量になります。ご容赦ください。)
5:05に三宅島錆ヶ浜港を出航した橘丸は、凪の中、順調に御蔵島へ向かっています。
御蔵島は以前八丈島に出張に行った際に一度寄港しましたが、上陸はしたことないので楽しみです。伊豆諸島では、青ヶ島>御蔵島>神津島が行ってみたいランキングなんですが、武州支部長は昨日、その青ヶ島に無事に上陸したそうです。支部長は八丈島へ一度上陸後、そのまま青ヶ島行きの『あおがしま丸』に乗り継いで渡りました。
御蔵島も冬場は風の影響で船の就航率が一気に下がるそうですが、青ヶ島は更にそれを下回ります。そんな島の生活、出張とはいえぜひ一度味わってみたいもんです。
▲だんだん近づいてきた
▲着岸の為、旋回中
御蔵島はレンタカーがありません…が仕事で島内を移動しなければならないのでどうしても車が必要になります。そこで今回は宿泊先の民宿にお願いして、車を貸してもらうことにしました。御蔵島の役場や商店・集落などは、港から坂を上がった所の地区に集中してあるだけなので、地区内を回るだけなら徒歩で十分なのだそうで、レンタカーもないのだそうです。
▲港の急坂を上ると集落があるみたい
民宿の旦那さんが港まで迎えに来てくれていました。しかもお借りする車と一緒に。他のお客さんを横目に、自分は借りた車に荷物を積み込んで現場へ出発。まだ6:00ですが、今日は4箇所をさっさと終わらせて少しでも初上陸の島を攻めてみたいのです。
御蔵島にはまぁ2本の道しかありません。島の西側の村道か東側の都道か。左舷か右舷か、みたいな感じでしょうか。1箇所目は西側の村道のほぼ終点にある公園の前です。初めて来た島でも迷うことはありません。
▲公園に向かう村道。標高が上がるにつれてガスってきてかなり寂しい雰囲気…
▲1箇所目。”えびね公園”前。なんだか立派な公園だけど…
えびね公園は見た目は植物園っぽい感じに見えますが、時間のせいかいつもこうなのか人は皆無… 写真ではガスも晴れてますが、すぐにガスが発生してきます。港はあんなに晴れてたのになぁと思えば、ここは標高520mほど…まぁ仕方ないですね。
1箇所目を無事終えて村道を下る移動中、いい景色が見れました。
▲御蔵島港とその上の集落
さらに村道を下った集落の入口に、湧き水を見つけました。
▲夜はこれで焼酎の水割りに決定
まったく仕事なんだか観光なんだかわかりませんね…(仕事です。)
今度は東側の都道へ行きます。
▲2箇所目。村役場前。緑のはヘリポート。
どんどん行きましょう。
▲3箇所目。都道の終点。
▲環状線ってあるけど、環になってない。
この都道の終点あたりは南郷地区といって、その昔は集落があったそうですが、今は廃村となっていてその面影もなかったです。
ここでお昼になりましたので昼食にしました。
今日は三宅島の宿のおかみさんがお弁当を持たせてくれました。うれしいよなぁ…
▲のり弁。鯖焼き目玉のせ。
やっぱり島はのり弁ですね。マジで最高にうまいです。
今回の出張はのり弁を満喫しました。ちなみに八丈島・青ヶ島の支部長はカツカレーを満喫したそうです 笑
▲都道を戻るとまた絶景。標高420mくらい。
▲最終作業、御蔵島港。
最後は御蔵島港桟橋の南側だったのですが、この写真の泊地は一応遊泳可能となってるみたいで、何人かの観光客が泳いでいました。 作業中、ここに漁船が入ってきたので、ご挨拶がてら話しかけてみたら、なんと北黒瀬で操業していた神津島のキンメ漁師さん。なんでも、昼過ぎから急に風が出てきたのでこちらに避難してきたとか。今晩はここで仮眠して1時に出船するそうです。ご苦労様です。
ところで御蔵島には遊漁船はないそうです。また漁師さんもいないとか…確かに港に漁船が無いんですよね。あるのはイルカウォッチング用の小型の和船ばかり。近くにいい漁場があるのになんだか勿体無いですね…
さて、以上で今回の出張の全作業が終了しましたので、後は明日の船の時間まで自由時間となりました。
今日は朝も早かったし、明日の午前中も時間があるので、今日は早めに宿に戻ることにします。
宿は村道の湧き水汲み場の少し手前にある民宿です。
御蔵島の7軒しかない民宿はどこもイルカウォッチングの観光客で満室です。今回は運良くこちらを予約できましたが、やっぱり同宿したお客さんはイルカ目当てのお客。作業着なんか着てる作業員は自分1人…しかも、食事は宿のスタッフも含めた全員で1つのテーブルを囲むというスタイル。これはヤバいパターンですよ…
▲御蔵島での夕食
夕食はイルカツアーのガイド兼スタッフの若い女の子が作ってくれます。若い女の子の料理なんて食べれないから貴重です。
〆サバ、シャケのホイル焼き、肉じゃが、枝豆、キムチ。
どれもやさしいお味で美味しかったんですが、酔いが回るまではまぁ居心地の悪いこと悪いこと 笑。 自分以外のお客さんとスタッフは、朝から旦那さんの操船する船でイルカウォッチングを満喫してる訳で、そうなれば自然と話題は〆サバ食いながらイルカの話になりますわな…笑
なんとか食事を終えると、その後はなんとなく小宴会のような雰囲気に。
旦那さんがどこからともなく乾き物を出してきたり、どなたかが日本酒の瓶を出してきたり… 自分も軽く酔ってきてましたので、この小宴会には結局最後まで同席させていただきました。 ビール、チューハイ、秋田の日本酒に、鹿児島の焼酎、青ヶ島の青酎…
旦那さんがくだらないゲームとか始めちゃったりしてまぁ楽しかったですかね〜
皆さん、明日は6:00からイルカツアーだそうですので、この宴会も21:30でお開きとなりました。
御蔵島の夜、いままでの出張ではなかった貴重な体験です。
最終日東京へ 平成29年7月13日
朝は橘丸の汽笛で起床しました。
▲部屋からの眺め。八丈島へ出航した橘丸。
写真の船が八丈島へ行き、その戻りの船で帰ります。御蔵島発は12:35。12:00に集合とのことなので、まぁ午前中は集落を散歩してみますか…
▲斜面にへばりつく集落
▲基本的に坂道しかない
▲小さい児童公園がありました
▲唯一のガソリンスタンド。営業時間は週3回、朝7〜8時のみ!
そういえば、この島、信号機ないみたいです。自分、都道も村道も全部走りましたが、なかったですね。
あまりにも何もないので昨日に続き、港に行ってみました。
▲イルカウォッチングの船が出ていきました
村内放送で貨物船が10:00に入港すると放送がありましたので、10:00まで待ってみました。この船で生活物資を運んで来るそうです。
▲貨物船 友正丸が来ました
日差しは強烈、ジリジリ暑いので、宿に戻ることに。
港までは下り坂、帰りは当然上り坂…
▲暑いのでお土産屋でいちごミルフィーユアイスを買ってしまいました
12:00前には帰りの船に乗るために再び御蔵島港へ。
いよいよ楽しかった離島出張も最後ですね。
▲朝、部屋から見えた橘丸が戻ってきました
桟橋で宿の旦那さんとスタッフとイルカのお客さんとで記念撮影。
自分は一応仕事なんで一度はお断りしたのですが。まぁ一緒に写りましたけどね…
▲12:35東京へ向けて出航。さよなら〜。
こうして御蔵島を後にしたのでした。
▲島はみるみるうちに小さくなっていきました
東京、竹芝桟橋到着は20:45。ここから約8時間。
この後、三宅島、大島へ寄港して、予定通り東京へ戻りました。 長かったですね〜。夜と違ってなかなか眠れませんから… ビール飲んだりしたんですが、竹芝からは車で帰らないとならなかったので、そうそう飲んでもいられませんし。
途中いつものマダイ釣りポイントの聖地、吉野瀬の脇を通過したのが17:50。そこから竹芝まで3時間弱ですからね…
昨日の午後から八丈島にいる支部長は今日の最終便の飛行機で東京へ。おそらく浦賀水道あたりで抜かされたのでした。
竹芝へ着いた後は車で自宅へ直帰。いきなり羽田あたりの工事渋滞にハマり…
なかなか行く機会のない離島ですが、来年はぜひ八丈島へカンパチ狙いに行きたいと思います!
”翔鮪会と行く八丈島カンパチツアー!”どなたかご一緒しませんか〜笑